Zárate Rodriguez JG, Gan C, Williams GA, Drake TO, Ciesielski T, Sanford D, Awad MM. Applicants' perception of fit to residency programs in the video-interview era: a large multidisciplinary survey. Med Educ. 2022 Jan 10. Epub ahead of print.
背景:適合性 ("fit")とは、応募者がレジデントプログラムに適合していると認識することを指す。適合性の自己評価には、構造的要因、アイデンティティ関連要因、関係性要因など様々な要因が関わっている。米国における2021年のレジデント募集サイクルは、COVID-19 pandemicにより、バーチャルで実施された。ビデオ面接がレジデント志願者の適合性を評価する能力にどのような影響を及ぼすかについては、ほとんど知られていない。
方法:ランク順リスト(ROL)の認定期限から2021年のマッチデーまでの間に、大規模な学術機関の志願者を対象に、複数の分野にまたがる匿名アンケートを配布した。志願者はリッカート尺度を用いて、適合性に対する重要度とビデオ面接による評価のしやすさを評価した。また、志願者は、アンカーステートメントのペアを用いたリッカート尺度で、ROLの最上位のプログラムへの適合スコアの自己割り当てを行った。
結果:473名の応募者から回答があった(回答率25.7%)。応募者にとっての適合性評価で最も重要な3つの要素(プログラムがどれだけ気を使っているか、レジデントがどれだけプログラムに満足しているか、レジデントがどれだけ仲がいいか)は、重要性とビデオインタビューによる評価の容易さの間で最も乖離が大きい要素でもあった。多様性関連は、男性より女性、白人より非白人の方が重要視されている。さらに、白人男性の応募者は、他の人口統計学的グループと比較して、より高い適合スコアを自己申告していた。
結論:応募者にとって最も重要な適合要因と、その要因をバーチャルに評価する能力との間には、著しい不一致がある。このことは、医学教育関係者に懸念を抱かせ、academic medicineにおける現在の多様性、公平性、包括性の取り組みを拡大することの重要性を浮き彫りにしている。