Penner JC, Hauer KE, Julian KA, Sheu L. How preceptors develop trust in continuity clinic residents and how trust influences supervision: A qualitative study. Perspect Med Educ. 2021 Dec 16. Epub ahead of print.
背景：レジデントが臨床的役割を向上させるためには、指導医の信頼を得る必要がある。入院診療における指導医の信頼に関する研究では、信頼に影響を与える学習者、指導医、関係、状況、課題の要因が明らかにされている。しかし、レジデントの役割、関係、背景が異なるcontinuity clinicの場における信頼は、十分に理解されていない。我々は、continuity clinicの場におけるプリセプターが内科系レジデントに対してどのように信頼を築くのか、また信頼が監督にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。
方法：本質的研究では，2018年8月から2020年6月にかけて，米国の都会のアカデミックメディカルセンターの内科系レジデントプログラムにおける2つのcontinuity clinicの教員プリセプターに対して、半構造化インタビューを実施した。信頼の5つの要因の理論的枠組みに関連する概念を感得したテーマ分析を用いて、逐語録を分析した。
結果：16名のプリセプターが参加した。continuity clinicの場における信頼と監督の4つの主要因を明らかにした。1）レジデント・プリセプター・患者の縦断的関係、2）continuity clinicスキルの直接観察、3）プライマリケア医の役割に対するレジデントの態度、4）監督に影響を及ぼす困難な状況・課題要因。プリセプターは、患者に関する知識が不十分であること、訪問診療を直接観察・指導する機会が限られていることに起因する信頼性の判断について課題を共有した。
結論：continuity clinicでは、信頼関係の構築や信頼と監督の連携において、独自の支援と課題がある。レジデント-プリセプター-患者の連続性を最大化し、直接観察を促進し、レジデントによる訪問診療の提供に対するプリセプターの監督を改善することは、レジデントのcontinuity clinicの学習と患者ケアを改善すると思われる。
