医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Bridging the gap between attitudes and action: A qualitative exploration of clinician and exercise professional's perceptions to increase opportunities for exercise counselling and referral in cancer care (Patient Educ Couns 2021)

Caperchione CM, Sharp P, Phillips JL, Agar M, Liauw W, Harris CA, Marin E, McCullough S, Lilian R. Bridging the gap between attitudes and action: A qualitative exploration of clinician and exercise professional's perceptions to increase opportunities for exercise counselling and referral in cancer care. Patient Educ Couns. 2021 Nov 19:S0738-3991(21)00722-9. doi: 10.1016/j.pec.2021.11.002. Epub ahead of print. PMID: 34823926.

背景:本研究の目的は、1)運動指導と紹介の実施に影響を与える要因を理解し、2)がん医療における運動指導と紹介の統合的な臨床アプローチを探ることである。

方法:オーストラリアのシドニー全域の臨床医および運動専門家を対象に、7つのフォーカスグループ(N = 53)を実施した。参加者の一部(n = 9)は半日のワークショップに参加し、前進するための最良の実践アプローチを確認した。データはthematic content analysisを用いて分析された。

結果:1)知識と行動のギャップに影響を与えている要因として、運動に特化した知識やトレーニングの機会が限られていること、資金調達の仕組み、現在の紹介プロセスなどが挙げられ、2)一貫性のある効率的な進め方の推奨として、オンコロジスト主導のコミュニケーション、がん運動リソースの配布、がんの専門知識を持つ運動専門家へのアクセスなどの必要性が詳細に示された。

結論:本研究では、運動カウンセリングと紹介に影響を与える要因(例えば、がん運動に特化したトレーニング、運動生理学者の統合)を特定した。これらの要因を考慮した潜在的な実施-紹介アプローチと、標準的ながん治療モデルに運動を組み込む方法について説明した。これらのアプローチの実現可能性および実用性を決定するために、今後の試験が必要である。実用的な意味合い。実施-紹介の指針となる実用的なモデルが提示されており、これにはオンコロジストが主導するコミュニケーションの交換、関連資料、およびがんの専門知識を有する運動専門家へのアクセスが含まれる。