Nguyen MT, Nguyen TG, Tran TTA, Nguyen TTN, Le DD, Nguyen TTB, Hoang HH, Ho TLD, Tran BT. Network analysis of psychological factors related to academic pressure faced by medical students in the central and highland regions of Vietnam. Med Educ Online. 2022;27:2007577.
背景：医学生は、卒前の授業中に大きなプレッシャーを感じている。学業上のプレッシャーに関連する心理的要因が複雑に関連していることから、以下の目的を持って調査を行った：「学習意欲」、「学習環境」、「学習条件」、「教師の質」、「研修プログラム」、「管理体制」、「評価」、「課外活動」の間の相互作用を、ネットワーク分析の手法を用いて分析することにより、学業上のプレッシャーに関連する心理的要因を検討する。
方法：この横断的研究には、ベトナムの中部および高原地域にある最大の医科大学の6年間のコースのうち、1年目、3年目、5年目の総合医学を専攻する医学生878名が参加した。調査方法は、convenient cluster samplingを採用し、参加者は自記式のアンケートに回答した。心理学的要因の間のペアワイズ相関のネットワーク分析を推定した。ネットワーク分析における重要な因子は、ノード強度（S）、親密性（C）、間隙（B）などの中心性指標を用いて算出した。S、C、Bのスコアが高いほど、そのノードの重要性が高いことを示している。
結果：8つの心理的要因のネットワーク分析から得られた結果は、「授業の質」は全体的に他の要因との結びつきが強いが、「研修プログラム」は性別や新入生に関わらず見られた。「学習条件」と「研修プログラム」は、それぞれ3年生と4年生で他の要因とほとんど結びついていた。強いペアワイズの相関関係が確認されたのは、「管理体制」と「評価活動」、「学習環境」と「学習条件」、「教育の質」と「研修プログラム」の順であった。さらに、中心性の高いノードは、「管理体制」（S = 0.97, C = 0.019, B = 1）、「研修プログラム」（S = 0.96, C = 0.021, B = 4）であることが示された。
結論：本研究の結果、8つの心理的要因のうち、研修プログラムへの満足度が、医学生の学業上のプレッシャーに影響を与える最も重要な要因であることがわかった。また、研修プログラムは教育の質と関連しており、管理体制は評価活動と関連していることがわかった。
