Harris E, Eng D, Ang Q, Clarke E, Sinha A. Goals of care discussions in acute hospital admissions - Qualitative description of perspectives from patients, family and their doctors. Patient Educ Couns. 2021 Sep 10:S0738-3991(21)00612-1. Epub ahead of print.
背景:入院患者が悪化する危険性がある場合、ケア目標の話し合いがケアの指針となる。我々は、入院後72時間の間に、患者と家族がケアの目標について経験したことを、担当医の視点とともに探ることを目的とした。
方法:質的記述的研究。オーストラリアの三次教育病院で急性期病院入院中にケアの目標の話し合いに参加した患者、家族、医師に2019年にインタビューを行った。
結果:多くの参加者は、ケアの目標の話し合いを適切とし、理解を報告した。しかし、コミュニケーションは一般的に手順に焦点を当てたものであり、心肺蘇生や挿管を望むかどうかについて質問された。議論は自分の健康状態には当てはまらないと考える人もいて、時には驚きもあった。参加者は、ケアの目標を死と関連づけて考えることが多く、背景がわからないと、見捨てられることへの恐怖を感じていた。以前の終末期ケアの経験が意思決定に影響した。家族の同席を好む傾向は明らかであった。
結論:本研究では、急性期病院でのケア目標のコミュニケーションにおける欠陥を明らかにした。議論は救命処置を中心としたものであり、理解不足と潜在的な苦痛をもたらし、患者中心のケアを危うくしている。患者の価値観を評価し、ケアの目標に関する話し合いの目的を明確に伝えることは、患者と施設の転帰を最適化するために不可欠である。臨床家は環境を考慮し、家族の参加を促すべきである。