Peiris R, Cornell S, Greaves K, Bonner C. Do hospital consent forms for cardiology procedures meet health literacy standards? Evaluation of understandability and readability. Patient Educ Couns. 2021 Sep 14:S0738-3991(21)00573-5. Epub ahead of print.
背景:理解しにくい同意書は、インフォームド・コンセントを危うくする可能性がある。本研究の目的は、ヘルスリテラシーの低い患者でも、心臓病関連の手技に関する同意書を容易に読んで理解できるかどうかを明らかにすることである。
方法:オーストラリアのある州で公開されている一連の文書の中から、患者情報資料を含む37の心臓病関連の同意書をすべて検索した。2人の評価者が独立して文書を評価し、不一致があれば話し合いで解決した。理解しやすさはPEMAT-P (Patient Education Materials Assessment Tool for Printed materials)を用いて評価した。読みやすさは,Gunning Fog Index,SMOG,Flesch Reading Easeのformulasを用いて評価した。画像は、5C Image checklistを用いて評価した。結果を記述的に分析した。
結果:「理解できる」というPEMAT-Pの一般的な閾値(70%)を満たしたのは37フォーム中1フォームのみであった。平均的な読みやすさのスコアは高く、理解するためには10年生から12年生のレベルの教育が必要であった。ほとんどの画像には有用なキャプションがなく、視覚的なわかりやすさも低く、題材のために目的を持ってデザインされたものではなかった。
結論:現在の心臓病学の同意書のフォーマットは、理解しやすさと読みやすさに関する推奨基準を満たしていない。同意書の作成には、ヘルスリテラシーの原則を考慮に入れ、患者の意見を反映させることが有益であり、文章を補強するために目的に応じてデザインされた画像をすべての書式に含めるべきである。