医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Assessment of surgeon communication skills from the patient perspective: A national evaluation using the Communication Assessment Tool (Patient Educ Couns 2021)

Armellino MF, Marini P, Piazza D, Manguso F, Bottino V, Scandroglio I, Capelli P, Stracqualursi A, Millo P, Sarro G, Menditto E, Makoul G, Scala D. Assessment of surgeon communication skills from the patient perspective: A national evaluation using the Communication Assessment Tool. Patient Educ Couns. 2021 Jun 9:S0738-3991(21)00408-0. Epub ahead of print.

背景:コミュニケーション・アセスメント・ツール(CAT)は、これまでにイタリア語に翻訳され、適応されている。本研究では、CATを検証し、practicing surgeonsのコミュニケーション能力を患者の視点から評価することを目的とした。

方法:CATは14項目で構成され、各々5点満点(5=優れている)で評価し、結果は「優れている」得点の割合として報告した。イタリアの26の外科系診療科において、同意を得た18~84歳の外来患者920名を対象に実施した。

結果:最も多かった年齢層は45~64歳(43.8%)で、男性が52.2%を占めた。スコアは44.6%から66.6%の範囲であった。最も高かったのは「尊敬の念を持って接してくれた」(66.6%)、「欲しい情報をできるだけ多く提供してくれた」(66.3%)、「理解できる言葉で話してくれた」(66.0%)で、最も低かったのは「質問するように勧めてくれた」(44.6%)であった。年齢(18-24歳の患者が最も低かった)と地理的条件(北イタリアが最も高かった)に有意な差が見られた。

結論:CATは、外科settingにおけるコミュニケーションを測定するための有効なツールである。この結果は、外科settingでのコミュニケーションに対する若者の期待が満たされていないことを示唆している。イタリア全土で外科医のコミュニケーションスキルを向上させる余地はあるが、患者は中部および南部で最も必要性が高いことを強調していた。