医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Fifteen simulated patient working formats to use in communication skills training: Report of a survey (Med Teach 2021)

Bank I, Rasenberg EMC, Makkenze-Mangold SH, Nelissen S, van Wijngaarden J, Lovink AG, Rethans JJ. Fifteen simulated patient working formats to use in communication skills training: Report of a survey. Med Teach. 2021 Jul 9:1-7. Epub ahead of print.

背景:医療従事者の教育におけるコミュニケーションスキルトレーニングでは、模擬患者や標準化された患者 (simulated and standardized patients)の使用が増えている。このようにSPsが広く使用されているにもかかわらず、SPのworking formatsを概観した最新の文献は存在しない。我々はこのギャップを埋めるために研究を行った。

方法:まず、ベルギーとオランダの医療従事者教育のための様々なカリキュラムにおけるSPsの使用フォーマットについて、Dutch Association of Medical Education Special Interest Group on Simulated and Standardized patients (SIG-NL/B)のメンバーが調査を行った。そしてSIG-NL/Bは全国的なワークショップを開催し、SPを扱う専門家やSPに関心のある専門家を招待し、彼らが使用しているSPのworking formatsについて発表してもらった。また、その使用方法についての詳細も求められた。最後に、これらの2つのフェーズの成果をまとめた。

結果:15個のSP working formatsが見つかった。そのうち6つは以前に紹介したものであった。すべてのフォーマットの詳細をリストアップし、議論した。

結論:我々は15個のSP working formatsを分類した。特定のフォーマットを使用するかどうかは、主にセッションの学習目的と手元にある専門知識に基づいている。