Shin HS, Park H, Lee YM. The relationship between medical students' empathy and burnout levels by gender and study years. Patient Educ Couns. 2021 May 29:S0738-3991(21)00391-8.
背景：本研究の目的は、医学生の共感性に影響を与える多面的な要因を調査することである。
方法：韓国の15校のメディカルスクールから1293名の医学生がオンライン調査に参加した。情動的共感 (affective empathy)は、Interpersonal Reactivity Index for Medical Students (IRI-MS)の「共感の関心」と「個人的苦痛」の次元で測定した。認知的共感 (cognitive empathy)は、IRI-MSの「視点の取り方」とJefferson Scales for Physician Empathy for Student (JSPE-S)で評価した。医学生のためのMaslach Burnout Inventory (MBI-MS)で参加者のバーンアウトレベルを評価した。
結果：JSPE-Sでは、情動的共感と認知的共感に有意な男女差が認められた。また、共感の次元では、学習年次や性別で異なるパターンが見られた。バーンアウトのスコアには男女差が見られなかったが、学年が上がると、疲弊と皮肉は増加し、academic efficacyは減少した。academic efficacyは、両方の性別、全学年、バーンアウトの3領域において、情動的共感と認知的共感の両方に一貫して影響を与える因子であった。
結論：academic efficacyは、情動的共感と認知的共感の両方に影響を与える有意な要因であった。医学生の共感の包括的な性質は、多次元的な共感性測定ツールの適用や、性別、学年、バーンアウトなどの複数の要因を分析することで、よりよく調べることができるだろう。
