Dixon H, Povall A, Ledger A, Ashwell G. Medical students’ experiences of health inequalities and inclusion health education. Clin Teach. 2021 Jun 15. Epub ahead of print.
背景:インクルージョン・ヘルス・グループは、一般の人々に比べてmorbidityやmortalityの負担が著しく大きい。それにもかかわらず、卒前医学教育では、インクルージョン・ヘルスのカリキュラムへのアプローチが制限されていることが多く、学生は興味を失い、理解を欠いている。
方法:我々は、医学生のインクルージョン・ヘルス教育の経験を探るため、2つの調査研究を行った。参加者は全員、データ収集時にはリーズ大学で医学を学んでいた。半構造化インタビューにより、必修と選択の両方のインクルージョン・ヘルス教育の経験を収集した。インタビューの回答は、音声録音され、逐語録化され、テーマ分析された。
結果:2つの研究では、いくつかの重要な発見があった。まず、医学生はインクルージョン・ヘルス・グループと協働する準備ができていないと感じていた。さらに、医学生はインクルージョン・ヘルス教育において、インタラクティブな教授法や学習法を好んでいる。最後に、インクルージョン・ヘルス・グループとの出会いは、偶然(実習中)と選択(任意の取り組み)で、それぞれ異なる機会を提供する。
結論:今回の調査では、講義や実習でインクルージョン・ヘルス・グループに触れるだけでは、医学生は十分ではないと考えており、実際には誤った情報やスティグマの永続につながる可能性があることが示唆された。参加者は、選択の取り組みや「選択的な出会い」が態度や関心に大きなプラスの影響を与えることを認識しており、特に排除の生きた経験を持つ個人から直接学ぶ機会がある場合にはその傾向が強い。我々は、インクルージョン・ヘルス教育のために反転教育アプローチと統合的経験学習を行うことで、医学生に包括的で患者に焦点を当てた学習機会を提供することができると提案する。