医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Development and Initial Validation of the Shame Frequency Questionnaire in Medical Students ( Acad Med 2024)

Bynum WE 4th, Dong T, Uijtdehaage S, Belz F, Artino AR Jr. Development and Initial Validation of the Shame Frequency Questionnaire in Medical Students. Acad Med. 2024 Mar 22. Epub ahead of print.

背景:本研究は、the Shame Frequency Questionnaire in Medical Studentsの開発と初期妥当性エビデンスの収集に要した手順を示す。

方法:7ステップデザインで開発された。妥当性の証拠は、内容、回答過程、内部構造、他の変数との関係から収集した。文献レビューと質的インタビューにより、16項目の初期尺度が設計された。専門家によるレビューと認知的インタビューにより、当初の構成に若干の修正が加えられた。2019年8月に制服サービス大学(USU)の医学生を対象に最初のパイロットテストを実施し、信頼性評価と探索的因子分析を行った。改訂された12項目の尺度は、2022年1月にデューク大学医学部医学生でテストされ、信頼性評価、探索的因子分析、および抑うつバーンアウト、不安、感情的繁栄、感情的ウェルビーイングとの相関分析が行われた。

結果:USUの学生678名中336名(50%)、デューク大学の学生522名中106名(20%)がアンケートに回答した。USUのデータに対する最初の探索的因子分析の結果、1因子(恥)が発見され、あらかじめ定義された規則に従って4項目が尺度から除外された。その後、デューク大学のデータを探索的因子分析した結果、1因子が発見され、それ以上の項目は事前に定義されたルールに従って削除されなかった。内的一貫信頼性は0.95であり、USUとDukeのサンプルではすべての項目間相関が0.85未満であった。予測通り、羞恥尺度の平均得点は、不安(r = 0.54, P < 0.001)、バーンアウト(r = 0.50, P < 0.001)、抑うつ(r = 0.47, P < 0.001)と正の相関があり、感情の繁栄(r = -0.46, P < 0.001)、感情の回復(r = -0.46, P < 0.001)と負の相関があった。

結論:The Shame Frequency Questionnaire in Medical Students は、強い内的信頼性と複数の情報源による妥当性の証拠を有する心理測定学的に健全な尺度であり、医学生における恥の研究への使用を支持するものである。