医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Identifying the personal characteristics of decent work perception for nursing students in China using latent profile analysis (BMC Med Educ 2024)

Wang R, Yu H, Han X, Yang Y, Chen D, Niu Q, Liu Y, Zhou M, Zhu X, Zhang Y. Identifying the personal characteristics of decent work perception for nursing students in China using latent profile analysis. BMC Med Educ. 2024;24:315.

背景:看護学生の将来のキャリア選択にとってディーセント・ワーク (decent work)に対する認識が重要であることから、看護学生のディーセント・ワークに対する認識の潜在的な分類と特徴を明らかにし、的を絞った介入策を開発することを試みた。

方法:中国黒龍江省において、看護学生1004名(S~4年生)の便宜的サンプルを用いて、General Information Questionnaire, Self-Regulatory Fatigue Scale, Occupational Identity Questionnaire, and Decent Work Perceptions Scaleを横断的に実施した。その結果、回答人数は630人(62.75%)であった。看護学生のディーセント・ワークに対する認識は、記述分析と回帰分析を用いて定義された。

結果:潜在プロファイル分析(LPA)により、3つのサブグループ、すなわち、ディーセント・ワークを低認識群、中認識群、高認識群が同定され、それぞれサンプルの4.76%、69.37%、25.87%を占めた。順序なし多階層ロジスティック回帰の結果から、ディーセント・ワークの認知レベルが相対的に低い看護学生は、プロフェッショナル・アイデンティティが低い、看護の先輩に対する尊敬の念がない、看護専攻を不本意に選択した、世帯収入が低いなどの傾向があることが示された。

結論:看護学生のタイプによって、ディーセント・ワークに対する認識は異なっており、これらの大学や関連部署は異なる教育指導戦略を用いることができる。