Jiang Q, Horta H, Yuen M. High- and low-achieving international medical students' perceptions of the factors influencing their academic performance at Chinese universities. Med Educ Online. 2024;29:2300194.
背景：中国は、留学生、特にアジアやアフリカの発展途上国からの医学生にとって魅力的な留学先となっている。このような留学生は、中国の医学部への適応が困難であることが知られており、母国や第三国で医療専門職に就くためのその後の試験で点数が伸び悩む傾向がある。現在までのところ、中国におけるこのグループの学生の学業成績に影響を与える要因に関する研究は限られている。特に、成績優秀者とそうでない者の比較はほとんど行われておらず、すべての学年において成績優秀者とそうでない留学生が学業成績に影響すると認識している要因を明らかにしていない。
方法：2つの医科大学で質的研究アプローチが実施された。2年次、3年次、4年次、5年次、6年次、卒業後の18人の成績優秀者と22人の成績不振者に対して半構造化面接を行った。インタビューは音声録音され、文字起こしされた後、テーマ分析法を用いてコード化された。
結果：いくつかの重なり合う要因が同定された：社会的支援、学習意欲と関心、試験準備と戦略、時間管理、対処である。成績上位者はこれらの戦略をうまく操作していたが、成績下位者はそうではなかった。成績優秀者は、効率的な学習方法（授業時間の有効活用、ノートの上手な取り方、予習・復習戦略、拡大学習、自習とグループ学習、深い学び、適切な学習場所の選択、基礎と概念の集中）を示していた。また、勉強と余暇のバランスをうまくとっていた。成績下位者は、学習上の課題、健康上の問題、英語の壁、オンライン授業での問題を挙げた。
結論：本研究により、中国の教育機関に在籍する医学留学生が、彼らの成績に影響を及ぼすと認識している重要な要因を特定することができた。この研究結果は、このテーマに関する文献に貢献し、実践と政策立案のための確かな基礎となるものである。
