医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

What have we learned about constructed response short-answer questions from students and faculty? A multi-institutional study (Med Teach 2023)

Brenner JM, Fulton TB, Kruidering M, Bird JB, Willey J, Qua K, Olvet DM. What have we learned about constructed response short-answer questions from students and faculty? A multi-institutional study. Med Teach. 2023 Sep 9:1-10. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、Norcini's criteria for good assessment as a frameworkを用いて、クラーク湿布前評価における構成的回答短答式問題(constructed response short-answer questions; CR-SAQ)の利点と欠点についての理解を深めることである。

方法:この多機関共同研究では、3施設の学生と教員を対象に調査を行った。CR-SAQの利点と欠点を明らかにするために、良い評価の基準を用いて教員と学生のCR-SAQに対する認識を評価するリッカート尺度と自由形式の質問を用いた調査票を作成した。記述統計とカイ二乗分析が示され、自由回答はCR-SAQの利点と欠点を記述するためにdirected content analysisを用いて分析された。

結果:合計260名の学生(19%)と57名の教員(48%)が調査に回答した。学生と教員は、CR-SAQの利点として、信憑性、より深い学習(教育効果)、フィードバックを受けること(触媒効果)を挙げている。欠点は、実現可能性、構成概念妥当性、採点の再現性などであった。学生および教員は、CR-SAQを容認できるもの(自分の推論を示すことができ、部分的なクレジットが可能)と容認できないもの(ストレスが多く、USMLE形式ではない)の両方であると判断した。

結論:CR-SAQは、革新的なカリキュラムとアセスメントを整合させる方法であり、医学教育者のためのアセスメントツールキットを充実させる可能性がある。