医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

An Analysis of Underrepresented in Medicine Away Rotation Scholarships in Surgical Specialties (J Grad Med Educ 2022)

Bernstein SL, Wei C, Gu A, Campbell JC, Fufa D. An Analysis of Underrepresented in Medicine Away Rotation Scholarships in Surgical Specialties. J Grad Med Educ. 2022;14:533-541.

背景:Underrepresented in Medicine(UIM)訪問学生奨学金は、多様性を支援する機会を提供するものである。これらの奨学金は多様な外科志願者を採用するための一般的な取り組みとなっているが、どのプログラムが奨学金を提供しているか、また奨学金の特徴について十分な分析が行われていない。UIM奨学金は、所在地、資金、評判、プログラムの規模によって、専門分野ごとに格差がある可能性がある。本研究の目的は、外科系専門医の機関およびプログラムのウェブサイトを調査し、UIM訪問学生奨学金の特徴および普及状況を説明することである。

方法:2021年卒後医学教育認定評議会(ACGME)認定データシステムを用いて、レジデンシー研修および多様性ウェブサイトを特定し、2021年7月にUIM訪問学生奨学金が利用可能かどうかを評価した。8つの外科系専門分野を調査した。奨学金は、UIM の定義方法、提供される資金額、奨学金申請要件によって分類された。プログラムのNational Institutes of Healthの資金、規模、種類、地域、評判、Doximityを介したプログラムの地域の人口密度が奨学金の有無に与える関連性をカイ二乗と多変量解析で分析した。

結果:分析対象1058プログラムのうち、314プログラム(29.7%)がUIM訪問学生奨学金を有していた。UIMの定義は4種類あった。奨学金の平均額は1,852.25ドル(500ドル~4,000ドル)であった。専門分野によって、UIM奨学金の有無は異なる変数と関連していた。

結論:現在、UIM 奨学金の提供は、プログラムおよび外科専門分野によって異なっていた。