医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

How do internal medicine subspecialty societies support clinician-educator careers? A qualitative exploratory study (BMC Med Educ 2022)

Santhosh L, Abdoler E, O'Brien BC, Schwartz B. How do internal medicine subspecialty societies support clinician-educator careers? A qualitative exploratory study. BMC Med Educ. 2022;22:222.

背景:内科 (IM)サブスペシャリティ専門学会は、貴重なコミュニティ、認知度、リソース、そしてリーダーシップの機会を提供し、キャリアの成功を促進することができる。歴史的には、このような支援は臨床と研究の側面に焦点を当ててきたが、最近では教育的側面がより注目されている。本研究では、IMサブスペシャリティ専門学会が、臨床医-教育者である会員をどのように支援しているかを調査した。

方法:著者らは、2 段階の定性的調査を用いて、各IMサブスペシャリティ学会のウェブサイトから医学教育支援に関する情報を収集した。第一段階の情報をもとに、サブスペシャリティ学会のリーダーに対するインタビューガイドを作成した。インタビュー記録は帰納的テーマ分析により分析した。

結果:ウェブサイト分析により、いくつかのIMサブスペシャリティ学会が医学教育を促進するために使用しているさまざまなメカニズムが確認された。これには、医学教育に焦点を当てたウェブサイト、年次会議における医学教育専用のポスター/抄録セッション、臨床医-教育者間のネットワーキングを促進する戦略などが含まれる。8 人のサブスペシャリティ学会のリーダーに対して、医学教育に関する専門学会の役割についてインタビューしたところ、4 つの主要なテーマが得られた。[1] 学会に関連する「医学教育」の概念の違い [2] 学会レベルで医学教育を推進するための戦略 [3] 医学教育を認知するための障壁 [4] 学会に対する臨床医-教育者の利益である。これらのテーマを統合し、臨床医・教育家をよりよく支援するために、専門職学会が推奨する戦略を述べる。

結論:我々は、臨床医-教育者というキャリアパスに対する認識と支持は高まりつつあるが、その正式採用には依然とした障壁があるなかで、IMサブスペシャリティ学会が臨床医-教育者の増加する会員に対してどのように対応しているかを調査している。これらの会話は、サブスペシャリティ専門学会が、臨床医-教育者の会員のニーズをよりよく満たすと同時に、これらの会員が積極的に貢献できるようにするための機会を明らかにするものである。