医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Weekly near-peer tutoring sessions improve students' performance on basic medical sciences and USMLE Step1 examinations (Med Teach 2022)

Khalil MK. Weekly near-peer tutoring sessions improve students' performance on basic medical sciences and USMLE Step1 examinations. Med Teach. 2022 Jan 24:1-6. doi: 10.1080/0142159X.2022.2027901. Epub ahead of print. PMID: 35073221.

背景:本研究は、メディカルスクール2年次に毎週行われるニアピア・チューター(NPT)セッションへの出席と、基礎科学およびUSMLEステップ1試験における学力との関係を検討した。

方法:医学部2年次のすべてのモジュールにおいて、毎週24回のNPTセッションが実施された。セッションへの出席を記録し、学生を高出席群(16~24回)、中出席群(7~15回)、低出席群(0~6回)の3群に分けた。出席頻度と基礎科学全般、NBME CBSE2科目、USMLE Step1試験の成績との関係を明らかにするため、ピアソン積率・モーメント相関係数を計算した。また、学生の成績はANOVAとボンフェローニ・ポストホックテスト(p < 0.05)を用いて分析し、3群間の差を比較した。

結果:ピアソン相関分析の結果、ピアチューターセッションへの参加は、基礎科学全般、CBSE中間試験、CBSE期末試験、USMLEステップ1試験における学生の成績と有意な相関があることが明らかになった。出席率の高いグループは、基礎科学全般 (p = 0.007), CBSE中間期 (p < 0.001), CBSE最終期 (p < 0.018), USMLE Step 1 (p = 0.048) 試験において、出席率の低いグループより有意に高い結果を示した。

結論:NPT への参加は、基礎科学および USMLE Step1 試験の成績と有意な相関がある。毎週のNPTセッションへの参加は、M2学生にとって貴重な経験である。