Wong R, Ng P, Spinnato T, Taub E, Kaushal A, Lerman M, Fernan A, Dainer E, Noel K. Expanding Telehealth Competencies in Primary Care: A Longitudinal Interdisciplinary Simulation to Train Internal Medicine Residents in Complex Patient Care. J Grad Med Educ. 2020;12:745-752.
背景:遠隔医療の利用が増加しているにも関わらず、複雑な多部門にまたがるケアを行うための遠隔医療を利用するプライマリ・ケア提供者を訓練するカリキュラムは、限られたものしか公表されていない。本研究の目的は、内科residentが、テレビジット (televisit)、電子コンサルテーション (electronic consultation)、テレカンファレンス (teleconferencing)を介して複雑な多部門にまたがるプライマリ・ケアを調整する際の自信と技術を向上させるために、縦断的OSCEを用いたテレヘルスカリキュラムを記述し、評価することである。
方法:2019年、1年目と3年目のresident56名が、複雑なプリマリケアを管理するためにテレヘルスを用いるよう訓練する、3部構成の5週間のOSCEに参加した。学習者は、セッション1では模擬患者 (SP)のテレビジットを実施し、訪問者間のeメッセージを介してケアを調整し、セッション2では模擬多部門テレカンファレンスを主導した。調査では、セッション1の前後、セッション2の後の自信度を測定した。SPテレビじっとチェックリストと研究者によるeメッセージの評価により、residentのテレヘルススキルを評価した。
結果:回答率は、セッション1前100%、セッション1後95% (53/56)、セッション2後100%だった。介入後では、より多くのresidentが、カメラの調整 (33% [20-45] vs 85% [75-95], p < 0.0001)、eメッセージ (36% [24-49] vs 80% [70-91], p < 0.0001)、多部門にまたがるケアの調整 (35% [22-47] vs 84% [74-94], p < 0.0001)において、「自信を持っている/非常に自信を持っている」と回答した。より多くのresidentが、将来的に遠隔医療を使用する可能性が「高い/非常に高い」と回答した (セッション1前 56% [43-69] vs セッション2後 79% [68-89], p = 0.001)。
結論:縦断的多部門テレヘルスシミュレーションは実現可能であり、複雑な患者ケアを提供するために遠隔医療を使用する際のresidentの自信を改善しうる。