Zeng Y, Pan T, Sun M. The influencing factors of stigma towards people with mental illness among nursing students: a mixed-method systematic review. Med Educ Online. 2024;29:2376802.
背景：精神疾患を持つ人々（PMI）に対する看護学生のスティグマは、PMIを持つ人々の診断、治療、回復に大きな障壁を作り出している。また、精神科領域における看護学生の将来の職業選択にも大きな影響を与える可能性がある。現在の研究では、個人的特徴や教育的影響など、さまざまな影響因子が見つかっている。しかし、あらゆる側面を網羅した包括的な分析は不足している。本研究の目的は、Framework Integrating Normative Influences on Stigma (FINIS)に従って、看護学生のPMIに対するスティグマの影響因子をミクロ、メゾ、マクロの各レベルで統合する収斂混合法のシステマティックレビューを行うことである。
方法：PubMed, Web of Science, Cochrane Library, EMBASE、CINAHL, PsycINFOを1990年から2023年12月31日まで検索した。含まれる文献の参考文献リストは、関連する可能性のある論文を特定するためにさらにチェックした。2人の著者が独立してすべてのタイトル、抄録、全文記事をスクリーニングし、データを抽出した。研究の質は、2人の著者がMixed Method Appraisal Tool (MMAT)を用いて評価した。
結果：合計4865件の論文が最初に検索され、そのうちの73件が組み入れられた。その結果、看護学生のPMIに対するスティグマは、ミクロ、メゾ、マクロの各レベルの影響を受けていることが示唆された。それぞれのFINISレベルにおいて、最も頻度の高い影響因子は、個人の特性、治療システム、メディアイメージであった。
結論：看護学生のPMIに対するスティグマには、相互に関連した多くの要因が影響を及ぼしている。我々の研究は、看護学生のPMIに対するスティグマに対する障壁と促進因子を特定し、このスティグマを軽減するためにデザインされた介入を支援する情報を提供するために利用することができる。
