Chiel LE, Marcus CH, Gomez AR, Williams K, Buraks O, Fishman M, Angerman J, Winn AS. Peer evaluations in an anonymous and open system: Intern reactions and evaluation analysis. Med Teach. 2023 Dec 8:1-6. Epub ahead of print.
背景:研修生の専門的な能力開発にとって、同僚からのフィードバックや評価は基本的なものであるが、匿名でない場合には不快に感じることもある。我々は、匿名および公開の書面評価システムに対するレジデントの認識を理解し、それぞれのシステムにおける評価を分析することを目的とした。
方法:米国を拠点とする大規模な小児科研修プログラムにおけるインターンの相互評価の2年間(インターンの相互評価がそれぞれ匿名と公開であった2018~2019年と2019~2020年)を比較した。インターンに対して相互評価に対する認識を電子的に調査し、評価自体の4つの側面(①オリエンテーション、②力量、③リッカート尺度、④語数)を分析した。
結果:40名(78%)と38名(75%)のインターンが、匿名年と公開年にそれぞれ調査に参加した。回答者は、公開年の方が建設的なコメントを書かない傾向が強いと報告した。公開年の方が、より質の高いコメントが多かった。同僚に対するリッカート尺度による評価は、公開年の方が低かった。単語数は公開年の方が多かった。
結論:インターンは、オープンな評価システムで同僚を評価することに不快感を示す一方で、匿名システムよりもオープンなシステムの方が、より長く、より質の高いコメントを書いていた。研修プログラムは、相互評価の書き方に関する専門的な能力開発を検討すべきである。