Oon JEL, Mok SF, Samarasekera DD, Teunissen P. Training infectious diseases senior residents during COVID-19: The impact and the lessons learnt. Med Teach. 2023 Jan 23:1-7. Epub ahead of print.
背景:COVID-19パンデミックは、世界中の感染症(ID)レジデントのトレーニングに大きな影響を与えた。彼らは最前線のスタッフの一員であり、同時にID医になるためのトレーニングを受けていた。本研究では、彼らの能力、すなわち、既存の能力を新しい状況に適応させる能力(これは現在、専門家としての実践に不可欠な要素として認識されている)を明らかにすることに焦点を当てる。本研究では、IDレジデントが予測不可能で困難なCOVID-19パンデミックでの勤務に適応するために、何を学び、どのように学んだかを調査した。
方法:この質的探索的研究は、シンガポールの3つの研修機関の感染症シニアレジデンシープログラムに基づくものである。個別の半構造化面接を実施した。データは、テンプレート分析法を用いて分析した。
結果:9名のIDレジデントがこの研究に参加した。彼らは、事前のトレーニングに依存し、最も効果的に学習する方法(メタ認知)を迅速に学ぶことで、不確実性に有意義に取り組むことを学んだ。学習は、多職種の医療従事者の協力、強力なリーダーシップ、IDへの個人的な興味からくる内発的な動機付けによって促進された。彼らは、上級の教員がCOVID-19の状況にどのようにアプローチし、管理しているかを観察することで学んだ。
結論:急速に発展する状況下で将来の能力を身につけるためには、ロールモデルとメンタリングが不可欠である。利用可能な情報資源では、複雑で不確実な状況を実際に管理した経験を持つ熟練医師からの学習はまだ得られない可能性があるからである。