医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Across the Twitter-verse: Is Twitter an equitable tool in academic medicine? A scoping review (Adv Health Sci Educ Theory Pract 2023)

Istl AC, Verma S, Jawa NA, Mackin R, Seemann NM, Kirpalani A. Across the Twitter-verse: Is Twitter an equitable tool in academic medicine? A scoping review. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2023 Jan 13. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、学術医療におけるTwitterインフルエンサーの人口統計学的特性について知られていることを調査することであった。

方法:我々は、学術医療におけるTwitterインフルエンサーの人口統計学的特性について、文献検索とスコーピング・レビューを実施した。対象とした研究は、Twitterの影響力をあらゆる指標で評価し、関連する人口統計学的特性を報告したものであった。日付や言語の制限はなかった。データポイントは、影響力の指標、人口統計、研究特性などであった。

結果:1656件の記録から、13件が組み入れ基準に適合した。影響力の定義は、フォロワー数、中心性、エンゲージメント指標、サードパーティ製ソフトウェアなど、さまざまなものがあった。研究は単一時点で行われ、性別の分類は顔認証に大きく依存しており、人種を変数として調査した研究はなかった。学術医療におけるTwitterインフルエンサーは、圧倒的に男性であることがわかった:すべての職業的地位のレベルにおいて、女性のインフルエンサーは有意に少なかった。2つの研究では、研修生集団では女性のインフルエンサーが多いことが確認された。女性ユーザーは、学術会議で同等またはそれ以上の代表者がいるにもかかわらず、フォロワー、リツイート、「いいね」、または学術会議への関与の他の指標に基づく影響力を発展させる可能性が低いことが示された。Twitterの影響力と論文数、h指数との関連性については、かなりばらつきがあった。Twitterの影響力と人種や民族性との関連について調査した研究はなく、これは文献上の大きなギャップとなっている。

結論:我々の発見は、特にソーシャルメディアがますます学術的なポートフォリオに組み込まれているため、学術医療におけるソーシャルメディアの影響力に関連する不公平について、より大規模でユーザー参加型の研究の必要性を強調するものである。