医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Interim Foundation Year One (FiY1) and preparedness for foundation year 1: A national survey of UK foundation doctors (Med Teach 2021)

Moore CJS, Blencowe NS, Hollén L, van Hamel C. Interim Foundation Year One (FiY1) and preparedness for foundation year 1: A national survey of UK foundation doctors. Med Teach. 2021 Dec 22:1-7. Epub ahead of print.

背景:導入プログラム (induction programme)は、医学生から医師への移行を容易にすることを目的としている。COVID-19の第1波で導入されたthe interim foundation year 1 (FiY1)プレースメントは、8月のFY1開始に先立ち、従来の導入プログラムより多くの時間と充実した責任をもって経験を提供するものであった。本研究では、FiY1プレイスメントがFY1への不安レベルおよび心構えに及ぼす影響について検討した。

方法:本研究は、2017年から2020年にかけてオンラインで全国FY1導入調査を完了したFY1の4つのコホート (n = 4766)のデータを用いた記述的横断的研究である。質問は、自己申告による準備と不安のレベルを評価した。2020年のFiY1参加者と非FiY1参加者、および2017~2019年の参加者(非FiY1コントロール)の心構えと不安レベルの差異を評価した。

結果:2020年のFiY1は,2020年の非FiY1(54%)およびコントロールの2017-2019年コホート(63.8%)よりも高い自己申告の準備度(79%)を報告した(p=<0.001)。病的な不安を経験したFiY1は少なかった(非FiY1の40.8%に対して29.3%;p=0.001)。

結論:FiY1の役割に費やした時間は、準備に関する自己認識の増加および不安の軽減と関連している。これらのデータは、FiY1の役割に費やした時間は、メディカルスクールからFY1への移行期間をさらに改善するために有用であることを示している。