医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Stage-based analysis of an adaptive worksite intervention trial for diabetes prevention (Patient Educ Couns 2025)

Miller CK, King D, Fujita K, Cheavens J. Stage-based analysis of an adaptive worksite intervention trial for diabetes prevention. Patient Educ Couns. 2025;134:108671.

背景:変化の段階に基づくモデルでは、変化する準備ができていない人々には動機づけと意図形成を促進するための段階特異的要因を、その他の人々には自発的行動戦略を仮定している。糖尿病前症の成人(n = 190)におけるエネルギー制限と体重変化に対する2つの介入の影響を、ベースライン段階別に検討した。

方法:ステージ分類は以下の通り: 前意図者は変化する意図を持たなかった;意図者は意図を設定したが行動していなかった;行動者はベースライン時に低脂肪食を食べていると報告した。意図形成、計画、自己効力感、エネルギー摂取、体重変化に対する介入の影響を評価した。構造方程式モデリングにより変化のメカニズムが同定された。

結果:ベースライン時、前意図者(28.3%)と行動者(41.7%)では、行動自己効力感、計画性、エネルギー摂取量に有意差があった。介入後、サンプルの91.7%が行動者であり続けたか、ステージ配置が進んだ;前意図者では低脂肪食を食べるという意図が増加した。行動自己効力感の増加は、意図者/行為者の意図形成を強化した。意図後の要因のモデル適合は不満足であったが、食事計画はエネルギー制限を促進するかもしれない。

結論:生活習慣への介入はステージ進行を促進した。意図的介入後の変化のメカニズムが、意図者/行為者と比べて前意図者で異なるかどうかについては、さらなる研究が必要である。参加者を意図によって分類し、段階に合わせて介入を調整することで、より大きな意図形成とエネルギー摂取量の減少が促進される可能性がある。