Cui X, Ding N, Jiang N, Li H, Wen D. Preliminary study of the relationship between career choice motivation and understanding of professionalism in newly enrolled medical students in China: a cross-sectional study. BMJ Open. 2021;11:e041860.
背景:医学生1年生に対する早期のプロフェッショナリズム教育は、医療のプロフェッショナリズムに対する健全な知識と態度を生み出すために重要である。医学生のプロフェッショナリズムやプロフェッショナル・アイデンティティ形成に影響を与える多くの要因のうち、キャリア選択の動機はあまり研究されていない。本研究では、医学生1年生のキャリア選択の動機と、プロフェッショナリズムに対する理解との関係を探ることを目的とした。
方法:2017年9月にChina Medical Universityにおいて、臨床医学生1年生940名を対象とした横断的な調査を行い、学生の医学を学ぶ動機と、学生のプロフェッショナリズムに対する理解との関係を探った。人口統計、キャリア選択の動機、プロフェッショナリズムは紙のアンケートで得た。ロジスティック回帰分析を用いて、潜在的な人口統計学的交絡因子をコントロールしながら、キャリア選択の動機とプロフェッショナリズムの理解との関連を分析した。
結果:医学生1年生 (N = 843)のキャリア選択の動機で最も多かったのは、健康科学への興味、収入と社会的地位、利他主義の提唱であった。プロフェッショナリズムのサブディメンションとして最も言及されたのは、アカウンタビリティ、卓越性の追求、思いやりであった。キャリア選択の動機が異なる学生の間では、プロフェッショナリズムの理解に有意な差が見られた。
結論:医学を学ぶ動機が異なる医学生1年生は、プロフェッショナリズムに対する理解も異なる。医学教育者は、新たに入学した医学生にプロフェッショナリズム教育を行うための新たな入り口として、医学を学ぶ動機を探ることができる。