医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Effect of age on U.S. gynecologic patients' use of social media for women's health information (Patient Educ Couns 2023)

Bringley J, Sundaram P, Avis E, Flink-Bochacki R. Effect of age on U.S. gynecologic patients' use of social media for women's health information. Patient Educ Couns. 2023;114:107809. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、女性の健康情報のためのソーシャルメディアの使用、タイミング、および知覚された利益を、異なる年齢の婦人科患者間で比較することである。

方法:2021年春の3ヶ月間、米国のアカデミックな婦人科クリニックに来院した患者を対象に横断的な調査を行った。異なる年齢層の患者間で、女性の健康情報のためのソーシャルメディア利用を比較した。

結果:ほとんどの回答者が、女性の健康について学ぶためにソーシャルメディアを利用し(57.0%)、女性の健康情報はソーシャルメディア上で提供されるべきだと考え(92.4%)、健康の意思決定に役立つと考え(58.5%)、年齢層による有意差はなかった。年齢が上がるにつれて、患者は、女性の健康情報をフィードで受動的に見つけるのではなく積極的に検索する(全体比較でp = 0.024)、特に医師の診察時に健康情報のためにソーシャルメディアを使用する(全体比較でp = 0.023)が、一方でソーシャルメディアインフルエンサーを信頼しない(全体比較でp = 0.030)ことがわかった。

結論:生殖年齢と非生殖年齢の患者は、いずれも女性の健康情報のためにソーシャルメディアを高度に活用しているが、年齢によって利用パターンに違いがあることがわかった。ソーシャルメディアの利用パターンを理解することで、アクセスしやすく、医学的に正確で、患者に優しいコンテンツへの誘導や作成を促進できる。