医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Patient-centred learning in practice. A mixed methods study of supervision and learning in student clinics (Patient Educ Couns 2023)

Kjær LB, Nielsen KS, Christensen MK, Strand P. Patient-centred learning in practice. A mixed methods study of supervision and learning in student clinics. Patient Educ Couns. 2023 Mar 28;112:107717. Epub ahead of print.

背景:患者中心学習(Patient-centred learning; PCL)は、医学生が患者中心のアプローチを実践することを可能にするが、PCLの教学的特徴はまだ十分に解明されていない。しかし、PCLの教学的特徴はまだ十分に解明されていない。学生クリニック(SC)として構成される臨床実習は、学生の責任感を高めることで本物の学生-患者学習関係を可能にし、PCLの例となり得る。我々は、PCL指向の医学教育への提言を行うために、SCsにおける監督と学習の教則的特徴を探求した。

方法:臨床教員との綿密なインタビューから収集した質的データと、SCsにおける監督と学習に関する学生の評価から収集した量的データに基づくTriangulation mixed methods studyである。

結果:SCsにおける監督と学習の特徴は、1)PCLを示す学生と患者の相性、患者のニーズとリソースに焦点を当てていること、2)学生のニーズとリソースに課題を調整する個人中心の探索的監督、3)患者の治療に責任を持つ学生の自律性をサポートしていることであった。

結論:PCLは、臨床教師によって、二重の人物中心的な教学アプローチと自律性を支援する教学実践とが組み合わされて促進された。これにより、臨床教育において、患者と学生のニーズとリソースを統合することができた。臨床教師は、患者の選択、学生のニーズとリソースの探求、反省的実践とバックアップによる学生の自律性の支援によって、学生と患者の学習関係を刺激することができる。