Zhang J, Shields L, Ma B, Yin Y, Wang J, Zhang R, Hui X. The clinical learning environment, supervision and future intention to work as a nurse in nursing students: a cross-sectional and descriptive study. BMC Med Educ. 2022;22:548.
背景:臨床実習は、看護師教育の中核をなすものである。看護学生の臨床実習の経験は、学習成果や満足度に影響を与えるだけでなく、将来のキャリア選択にも影響を与えると考えられている。そこで、看護学生が臨床実習先の病院における学習環境と指導についてどのように感じているか、また、これらの要因と卒業後の看護師としての就業意向との関連について検討する。
方法:2021年1月~3月に中国国内の病院で6ヶ月以上臨床実習に在籍している看護学生を対象に調査した。データの分析には、百分率、度数、平均値、標準偏差、t検定、ANOVA、回帰分析が使用された。
結果:CLES+Tの5つの尺度のうち、「病棟管理者のリーダーシップスタイル」の平均値が最も高く、「病棟の教育的雰囲気」の平均値が最も低かった。CLES+Tの満足度は,教育レベルの低い看護学生、固定プリセプターの指導を受けている看護学生、将来看護師になる意志のある看護学生ほど有意に高かった。ほとんどの看護学生が、将来看護師として働く意思を持っている。CLES+Tの総得点および下位次元(病棟での看護の前提)は、将来看護師になりたいという意思に有意な影響を与えた。
結論:学習環境と看護学生の将来看護師となる意思の間に有意な相関があることから、病棟管理者は、良好な臨床教育環境を構築し、効果的なフィードバックメカニズムを通して学生間の理論と実践を結びつける機会を促進する必要があり、それにより、学生はより良い臨床学習環境と専門的役割と能力を築くための有意義な経験を経験し、学生の将来看護職となる意思を高めることに貢献できると考えられる。