医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

When and how teachers intervene in group discussions on experiences from practice in postgraduate medical education: an interactional analysis (Adv Health Sci Educ Theory Pract 2022)

van Braak M, Huiskes M, Veen M. When and how teachers intervene in group discussions on experiences from practice in postgraduate medical education: an interactional analysis. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2022 Jun 20. Epub ahead of print.

背景:医学教育者は、いつ、どのように介入するかについて常に決断を下している。現在の文献は、教師の介入のタイプについて一般的な示唆を与えている。本研究は、教師が介入する際に行う行為、それらの行為がもたらす相互作用の結果、そしてそれらがグループディスカッションにおける教師の役割とどのように関連するかを詳細に記述することによって、その知識を特定することを目的としている。

方法:オランダの総合診療卒後研修で行われた診療経験に関するグループディスカッションを41回ビデオ録画し、最初の教師の介入をすべて収集した(n=142)。会話分析を用いて介入を分析した。まず、各介入のタイミング、方法、行動、相互作用的帰結を記述した。次に、行動を行動類型に帰納的に分類した。最後に、グループ討論の段階(話す、探る、討論、結論)において、これらの行動のタイプの分布を分析した。

結果:最初の教師の介入は、観察可能な重要な瞬間に行われた。これらの介入によって行われる行動は、司会的行動、専門的行動、評価的行動に分類される。司会的行動は、説明と探索の段階でよく行われ、最も指示性の低いものである。専門的行動と評価的行動は、議論フェーズでより一般的であり、規範的であるため、より指示的である。教師が行う行動の位置づけや形式、そしてそれらを行うための説明は、できるだけ遅くまで介入しようとする教師の志向を示唆しているのかもしれない。介入は事前の相互作用によって引き起こされ、レジデントによってさまざまな方法で応答されるため、それらは共同的な相互作用の成果である。

結論:教師がどのように、いつ、どのような効果をもって介入するかについての我々の詳細な記述は、教師研修のための本物の材料を提供する。