Donisi V, Perlini C, Mazzi MA, Rimondini M, Garbin D, Ardenghi S, Rampoldi G, Montelisciani L, Antolini L, Strepparava MG, Del Piccolo L. Training in communication and emotion handling skills for students attending medical school: Relationship with empathy, emotional intelligence, and attachment style. Patient Educ Couns. 2022 May 30:S0738-3991(22)00256-7. Epub ahead of print.
背景：本研究の目的は、Emoty-Comトレーニングについて説明し、それが医学生の医師の感情に対する態度に与える影響を調べ、学生の共感性、感情知能（EI）、愛着スタイル（AS）とトレーニング後のパフォーマンススコアとの関連性を探ることである。
方法：ヴェローナ大学およびミラノ大学（イタリア）の医学部2年生全員を対象に、16時間のEmoty-Comトレーニングを実施した。トレーニングの前に、学生は共感、AS、EIを評価する3つの質問票に記入し、医師と患者のencounterにおける医師の感情に対する態度に関する3つの質問に回答した。トレーニング後では、同じ3つの質問と最終評価テストが提示された。
結果：264名の学生が研究に参加した。トレーニングにより、医師と患者の関係における感情の管理に関する学生の心配は軽減された。性別は、共感、EI、ASの特定の下位尺度と関連していた。最終的な成績は、学生の感情に対する態度と関連したが、共感性、EI、ASとは関連しなかった。
結論：Emoty-Comトレーニングは、診療中に自分の感情を処理するための学生の自己効力感を増加させた。学生の成績は、臨床場面における医師の感情に対する態度と関連していた。Emoty-Comトレーニングは、医学生に感情処理スキルを教え、評価する方法を示唆している。共感、EI、AS、および教育期間中の医師の感情に対する態度の間のありうる関連性が強調された。
