Noerholk LM, Morcke AM, Kulasegaram KM, Nørgaard LN, Harmsen L, Andreasen LA, Gros Pedersen N, Johnsson V, Vamadevan A, Tolsgaard MG. Does group size matter during collaborative skills learning? A randomized study. Med Educ. 2022 Mar 8. Epub ahead of print.
背景:個人学習と比較した2人組 (dyad)学習による共同スキル学習は、スキルの保持と転移に劣らない結果をもたらすことが示されている。しかし、どのような学習活動が共同技能訓練を向上させるのか、また、共同作業者の数が技能伝承にどのような影響を与えるのかについては、限られた知見しかない。我々は、個人、2人組、3人組 (triad)、4人組 (tetrad)でのスキルトレーニングが、トレーニング中の学習活動とその後のスキル移転に及ぼす影響について調査した。
方法:ランダム化比較試験において、参加者は1~4人のグループで事前-事後-伝達試験設定を行った。参加者は2時間の産科超音波トレーニングを受けた。2人組、3人組、4人組のグループでは、参加者が交代で超音波プローブを積極的に操作した。すべてのパフォーマンスは、超音波技能の客観的構造化評価(OSAUS)スケールとグローバル評価尺度(GRS)を用いて、盲検化された2人の専門家によって評価された。すべてのトレーニングはビデオ録画され、学習活動はInteractive-Constructive-Active-Passive(ICAP)フレームワークを用いて分析された。
結果:101名の参加者がシミュレーションベースのトレーニングを完了し、97名がトランスファーテストを完了した。すべてのグループにおいて、テスト前からテスト後までパフォーマンススコアが有意に向上した(p < 0.001 ηp2 = 0.55)。しかし、グループのサイズは、OSAUSスコア(p = 0.13, ηp2 = 0.06)またはGRSスコア(p = 0.23, ηp2 = 0.05)のトランスファーテストパフォーマンスに影響を与えなかった。訓練活動のICAP分析では、非学習活動および受動的学習活動に費やされる時間はグループサイズとともに増加したが(p < 0.001, ηp2 = 0.31)、建設的学習活動および対話的学習活動に費やされる時間は単身者と比較してグループ間で一定だった(p < 0.001, ηp2 = 0.72)。
結論:4人までのグループでの共同技能学習は、実技時間が少ないにもかかわらず、技能の伝達を損なわなかった。これは、短い実習時間の影響を上回る、建設的・対話的な学習活動への代償的なシフトによって説明されるかもしれない。