医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Implementation of competence committees during the transition to CBME in Canada: A national fidelity-focused evaluation (Med Teach 2022)

Cheung WJ, Wagner N, Frank JR, Oswald A, Van Melle E, Skutovich A, Dalseg TR, Cooke LJ, Hall AK. Implementation of competence committees during the transition to CBME in Canada: A national fidelity-focused evaluation. Med Teach. 2022 Feb 24:1-9. Epub ahead of print.

背景:本研究では、カナダの卒後専門研修プログラムにおいて、コンピテンシーベース医学教育(CBME)へ移行する際に実施される能力委員会(competence committee; CC)の忠実性を評価した。

方法:2019 年 11 月にすべてのCBME研修プログラムにCC委員長に対する全国調査を配布した。調査の質問は、意図されたプロセスとデザインを反映し、the Royal College of Physicians and Surgeons of Canadaが発行した指導文書から導き出されたものである。

結果:回答率は39%(113/293)であり、対象となるすべての分野から代表者が集まった。委員会の規模は3名から20名で、42%のプログラムには外部委員が含まれ、20%にはレジデント代表が含まれていた。ほとんどのプログラム(72%)が、レジデント評価データの一次レビューと統合は会議の前に行われ、一部のデータは会議中にまとめてレビューされると報告している。entrustable professional activity (EPA)の達成度を決定する際、ほとんどのプログラムは、一部の例外を除き、国の専門ガイドラインに忠実に従った(53%)。レジデントの進級判定では、専門性に関する文書化された懸念事項、EPAの説明コメント、およびEPAの受託スコアが最も高いウェイトを占めた。

結論:CCの実施における不均一性は、地域的な適応を反映していると考えられるが、CBMEへの移行中にプログラムが直面するさまざまな課題の一部も説明できるかもしれない。本結果は、CBMEの評価と変革に役立つ重要な忠実性データを教育指導者に提供するものである。