Makrides A, Yeates P. Memory, credibility and insight: How video-based feedback promotes deeper reflection and learning in objective structured clinical exams. Med Teach. 2022 Jan 8:1-8. Epub ahead of print.
背景：客観的構造化臨床試験（OSCE）から質の高いフィードバックを提供することは重要だが困難である。先行研究では、学生が通常の試験官のフィードバックと一緒に自らのパフォーマンスをレビューするVbF (video-based feedback)は、口頭または書面によるフィードバックを効果的に強化できることが示唆されているが、学生がVbFをどのように経験または対話するか、またはどのようなメカニズムでそのような利点が得られるのかについては、ほとんど知られていない。
方法：我々は、社会構成主義的グラウンデッド・セオリーを用いて、学生のVbFとの相互作用を調査した。半構造化インタビューにおいて、学生は同じパフォーマンスのビデオを見る前に、試験官からの口頭でのフィードバックを確認し、ビデオの前後でインタビュアーと一緒に振り返りを行った。逐語録化されたインタビューは、グラウンデッド・セオリー分析法を用いて分析された。
結果：ビデオは、学生のパフォーマンスに関する記憶を大幅に強化し、試験官のフィードバックに対する学生の受容性と信頼性を高めた。ビデオのパフォーマンスを振り返ることで、試験官が説明した点以外にも、学生にとって新しい洞察が得られた。学生は、これらの新たな洞察を自己評価や実習での体験とトライアンギュレーションして、自分のパフォーマンスを深く考察し、追加の、しばしば患者志向の、学習目標の生成につながった。
結論：VbFによって呼び起こされる一連の有益なメカニズムは、形成的および総括的な文脈の両方において、学生の学習を豊かにサポートする強力な手段である可能性を示唆している。
