Schaepkens SPC, Veen M, de la Croix A. Is reflection like soap? a critical narrative umbrella review of approaches to reflection in medical education research. Adv Health Sci Educ Theory Pract. 2021 Nov 12. Epub ahead of print.
背景:リフレクションは医学教育研究において複雑な概念である。リフレクションとは何かについてのコンセンサスは得られておらず、経験的な知見を比較検討しても、リフレクションを促進するための明確なevidenceは得られていない。この概念は、石鹸のように滑りやすいものである (The concept is as slippery as soap)。このため、研究分野では、「知識を生み出すために、リフレクションの概念的不確定性に研究がどのようにアプローチできるか」という問題が残されている。
方法:著者らは、医学教育におけるリフレクションに関する研究について、批判的なナラティブアンブレラレビュー (critical narrative umbrella review)を行った。
結果:2000年以降のリフレクション研究に関する47件のレビュー研究をレビューした。著者らは、デューイとシェーンのリフレクションに関する基礎的な文献を分析レンズとして用い、概念的な複雑さに取り組むリフレクション研究における共通のアプローチを特定し、批判的に並置した。
結論:リフレクションに関する研究は、リフレクションのあらゆる概念化が実践に定着しているため、鋭すぎたり広すぎたりするというパラドックスに対処しなければならない。リフレクションを概念化する鍵は、その使用法と目的にあり、それはリフレクション・プラクティスの現場調査によって提供される。