医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Spoken propositional idea density, a measure to help second language English speaking students: A multicentre cohort study (Med Teach 2021)

Lunn AM, Bürkle DM, Ward R, McCloskey AP, Rathbone A, Courtenay A, Mullen R, Manfrin A. Spoken propositional idea density, a measure to help second language English speaking students: A multicentre cohort study. Med Teach. 2021 Oct 9:1-9. Epub ahead of print.

背景:アイデア密度 (idea density)は、様々な集団において、テキストの理解時間に影響を与えることが示されている。本研究では、人口統計学的特徴を用いて、若くて健康な被験者において、音声のアイデア密度が到達度に与える影響を探ることを目的とする。

方法:学生は、2つのオンライン講義を視聴し、それに関する10の多肢選択問題に回答した。学生は、2つの異なるテーマについて、アイデア密度の高い(more idea dense; MID)講義とアイデア密度の低い(less idea dense; LID)講義をそれぞれ1回ずつ受けた。

結果:75人の学生がこの研究を完了し、アイデア密度の低い講義の方が中央値が高い結果となった(LID = 7(3), MID = 6(3), p = 0.04)。人工ニューラルネットワークモデルにより、第一言語が試験成績の主な予測因子であることが明らかになった。英語を第一言語とする人と第二言語とする人の間では、アイデア密度の高い講義を受けた後に70%以上の成績を得るオッズ比(OR)が6倍高かった(OR = 5.963, 95% CI 1.080-32.911, p = 0.041)。一方、密度の低い講義を受けた場合は、オッズ比は有意ではなかった(OR = 2.298, 95% CI 0.635-8.315, p = 0.205)。第二言語話者は、アイデア密度の低い講義を受けることで、高密度から低密度まで10.8%のスコアアップを達成したのに対し、第一言語話者は3.2%のスコアアップであった。

結論:講義の命題のアイデア密度は、学生の理解度に直接影響し、第二言語話者にとっては不均衡である。第一言語話者と第二言語話者の間の達成度の差を平準化するために、音声のアイデア密度を下げる可能性を明らかにした。