医学教育研究者・総合診療医のブログ

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A questionnaire-based study on quality and adequacy of clinical communication between physician and family members of admitted Covid-19 patients (Patient Educ Couns 2021)

Rahul, Kumar A, Verma A, Sanjeev OP, Singh RK, Ghatak T, Nath A. A questionnaire-based study on quality and adequacy of clinical communication between physician and family members of admitted Covid-19 patients. Patient Educ Couns. 2021 Sep 17:S0738-3991(21)00622-4. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、医師とCOVID-19患者家族との間で行われている現在の臨床コミュニケーション手段の妥当性を評価し、彼らの視点を分析して、現在進行中のパンデミック時にvirtual conversationを行うための有益な方法を推奨することである。

方法:患者家族(グループ1)と治療を担当した医師(グループ2)を対象に、Google Formsを用いて質問紙方式(20問)の匿名オンライン調査を行った。

結果:回答率は82.5%であった。グループ1には155名、グループ2には204名の回答者がいた。グループ1は、レジデントによる更新(39%)、1日2回の症例サマリー(41.9%)、毎日の症例サマリー(80%)、手書きの文書/電子メッセージ(53%、31%)を承諾事項としていた。一方、グループ2では、リスクの高い手技の前に、シニアコンサルタントによる更新(63%)、毎日の評価(55.9%)、手書きの同意書のスキャンコピー(81%)を支持した。各グループは、実りある話し合いのために必要な時間(5~10分)と、毎日の評価のために家族の中から1人の責任者を指名することについて、おおむね同意した。

結論:現在進行中のパンデミックにおいて、最新のコミュニケーション技術(音声/ビデオ通話、メール)を使用することは、大多数に受け入れられている。本研究では、上級医は、安定した状態にある患者には少なくとも1日1回、重篤な重症患者には1日2回(患者の健康状態が変化した場合にはそれ以上)、音声またはビデオ通話で5~10分間、指定された責任者である家族とコミュニケーションを取るべきであると提案している。