医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

'Educator with a capital E': Comparing medical education experiences of student-as-teacher elective participants and peers (Med Teach 2021)

Onorato SE, Schwartz AW, Beltran CP, Richards JB. 'Educator with a capital E': Comparing medical education experiences of student-as-teacher elective participants and peers. Med Teach. 2021 Sep 30:1-7. Epub ahead of print.

背景:student-as-teacherのエレクティブはメディカルスクールでますます増えてきているが、登録された学生の医学教育経験が同世代の学生と比較してどのようなものかについては、ほとんど知られていない。本研究の目的は、student-as-teacherコースへの登録状況に基づいて、医学生の教育関連の経験、態度、知識、およびスキルを特徴づけることである。

方法:米国のメディカルスクールで4回のフォーカスグループを実施した。2回はStudent-as-teacherエレクティブの卒業生 (n = 11)、2回は未登録の同級生 (n = 11)であった。記録はFramework Methodを用いて分析し、テーマを特定した。

結果:4つのテーマが浮かび上がった:1. 医学教育への関心と態度、2. 医学教育のスキルと知識とフレームワーク、3. フィードバックを与える/受け取るための戦略、4. メディカルスクールの一部としての医学教育トレーニング。コース参加者は、より高いレベルの教育関連の知識とスキルを持っていた。両グループとも、教育スキルは重要であることを支持し、メディカルスクールのカリキュラムに医学教育トレーニングを組み込む機会を確認した。

結論:医学教育の知識と教育スキルは、student-as-teacherコースへの登録状況とは関係なく、医学生にとって重要な学習成果であると自己報告された。このようなコースの構造は、意図的な実践ベースのモデルを通して最もよく理解され、学生の主要な学習成果の達成をサポートしている。コースの要素のなかには、標準的なメディカルスクールのカリキュラムに含めるべきものもある。