Parthiban N, Boland F, Fadil Azim DH, Pawlikowska T, O'Shea MT, Jaafar MH, Morgan K. Asian medical students' attitudes towards professionalism. Med Educ Online. 2021;26:1927466.
背景:プロフェッショナリズムは、患者と医師の関係における信頼の基礎である。しかし、医学生のプロフェッショナリズムに対する態度に焦点を当てたevidenceは非常に限られている。そこで、本研究では、マレーシアの医学生のプロフェッショナリズムに対する態度を、特に前臨床学生と臨床学生の比較に重点を置いて調査することを、主な目的とした。第二の目的は、マレーシアの医学生(前臨床および臨床)の認識の違いを、アイルランドのダブリンで学ぶアジア人医学生と比較することとした。
方法:本研究では、4つのスキルカテゴリー(「医師と患者の関係」「省察」「時間管理」「専門家間の関係」)を表す25の項目からなるProfessionalism Mini-Evaluation Exercise (P-MEX)を使用した。学生の人口統計学的情報を記述するために記述統計学を使用し、データがordinal natureを持つことから、Mann-Whitney U-testを使用した。
結果:全体的に、学生はすべてのプロフェッショナリズム項目に対して肯定的な態度をとっており、80%以上の学生がそれぞれのプロフェッショナリズム属性が重要である、または非常に重要であると同意していた。マレーシアの前臨床学生と臨床学生の間では、「軽蔑的な言葉の回避」に関してのみ有意差が見られた (p = 0.015)。マレーシアの学生とダブリンのアジア人学生の間で比較すると、臨床学生では「患者を一人の人間として興味を示す」に関連して、統計的に有意な差が見られた (p < 0.003)。
結論:今回の結果は、
1) プロフェッショナリズムのカリキュラムを開発する際には、プロフェッショナルの属性に対する学生の態度を評価することが不可欠である
2) より効果的な臨床モジュールをカリキュラムの早い段階で統合する
3) プロフェッショナルの属性に対する認識を評価する際には、地理的・文化的要因を考慮する
などのカリキュラム上の示唆を与えている。