Wijbenga MH, Teunissen PW, Ramaekers SPJ, Driessen EW, Duvivier RJ. Initiation of student participation in practice: An audio diary study of international clinical placements. Med Teach. 2021 May 6:1-7. Epub ahead of print.
背景：専門的な実践の違いは、学生が国際的な実習に参加する際の妨げとなり、それによって職場での学習が制限される可能性がある。本研究では、医療従事者の学生が国際的な実習を開始する際に、専門的な実践の違いをどのように克服しているかを調査した。
方法：12名の理学療法士の1年生が、国際臨床実習の最初の1ヶ月間に個人の音声日記 (audio diary)を記録した。記録は逐語録化され、匿名化され、テンプレート分析のアプローチに従って分析された。結果をテーマ別に解釈するために、チームディスカッションを行った。
結果：学生は、自分と現地の専門家、仲間との間で継続的に実践に関する交渉を行うことで、専門的な実践の違いに取り組んでいることを説明した。学生のオリエンテーションと適応の努力の焦点として、次の3つのテーマが特定された: 専門的実践、教育的背景、学習への個人的アプローチ。医療従事者の学生が国際実習を開始する際には、積極的な参加、専門家との対話、自己調整型の学習戦略に支えられた、オリエンテーションと適応の循環的なプロセスが必要であることがわかった。
結論：学生と医療従事者の間に継続的な対話を設けることで、学生の国際実習への参加を促すことができる。このような対話は、実践の範囲に関する相互の期待を調整し、職業上および教育上の実践に対する理解を深めるのに役立つ。理解が深まることで、信頼関係が生まれ、学生が実践や患者ケアに有意義な貢献をすることができる。
