医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

The impact of COVID-19 pandemic on training and mental health of residents: a cross-sectional study (BMC Med Educ 2021)

Alshdaifat E, Sindiani A, Khasawneh W, Abu-Azzam O, Qarqash A, Abushukair H, Obeidat N. The impact of COVID-19 pandemic on training and mental health of residents: a cross-sectional study. BMC Med Educ. 2021 Apr 13;21(1):208. doi: 10.1186/s12909-021-02655-2. PMID: 33849518.

背景:COVID-19 pandemicにより、レジデンシープログラムは影響を受けている。本研究では、pandemicがresidentだけでなく、レジデンシー研修プログラムに与える影響を調査・評価することを目的とする。

方法:本研究は、COVID-19 pandemic期間中に北ヨルダンの三次センターで研修を受けているresidentを対象に、Googleフォームで作成した43問のアンケートを電子的に配布することを含む横断的研究であった。データは、2020年10月30日から11月8日の期間に収集されました。調査には、pandemicがresidentの健康・研修プログラムに与える影響に関する質問が含まれていた。調査対象者は、2020年にKAUHで研修中のresidentで、研修プログラムの種類(外科系研修医(SR)と非外科系研修医(NSR))に応じて層別化した。統計手法としては、記述分析、カイ二乗またはフィッシャーの正確検定、マン・ホイットニーのU検定、効果の大きさの尺度としてCramerのVおよびr統計を用いた。

結果:全430名のresidentのうち、255名(59%)が調査に回答した。COVID-19に感染していると回答したresidentは合計17名(7%)であり、SRとNSRの間には有意な差があることが報告された(10%対4%、V = .124「小さな効果」(95%CI; .017-.229)、p = 0.048)。約106名(42%)がpandemic中にクリニックで働くスタッフの数が減少したと報告し、164名(64%)がPPEの入手が制限されたと報告した。不安の感じ方を4段階のリッカート尺度で評価すると、中央値はNSR群で2(2-3 IQR)、SR群で2(1-2 IQR)となり、NSR群の方が不安を感じやすいことがわかった(r = 0.13「小さな効果」(95%CI;0.007-0.249)、p = 0.044)。同様に、職場での保護具の不備に不安を感じると答えたresidentの割合は、NSR群で有意に多かった(90.3%対75.2%、V = .201「小さな効果」(95%CI;.078-.313)、p = . 001)、また、同僚間でのストレスや不安の増大を感じていると回答したresidentの割合もNSRs群で有意に高かった(88.1%対76%、V = .158「小さな効果」(95%CI;.032-.279)、p = .012)。

結論:現在進行中のpandemicがresidentの精神的健康状態に及ぼす負担は非常に憂慮すべきものであり、そのためresidentへの心理的カウンセリングやサポートの提供が必要である。また、レジデンシー研修プログラムの流れにも重大な影響を及ぼすことが注目されている。このような限界を補うために、スマートな教育手法を適応・採用することが必要である。