医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Mitigating medical student stress and anxiety: Should schools mandate participation in wellness intervention programs? (Med Teach 2021)

Waechter R, Stahl G, Rabie S, Colak B, Johnson-Rais D, Landon B, Petersen K, Davari S, Zaw T, Mandalaneni K, Punch B. Mitigating medical student stress and anxiety: Should schools mandate participation in wellness intervention programs? Med Teach. 2021 Apr 8:1-11. Epub ahead of print.

背景:医学生メンタルヘルス不全のリスクが高く、well-beingを維持するために定期的に予防プログラムに取り組む必要がある。しかし、多くの学生はそうしておらず、これらのプログラムを義務化すべきかどうかは未解決の問題である。我々は、医学生をwellness介入に割り当てることが、割り当てられた介入への取り組みのアドヒアランス,および心理学的・学業的アウトカムに及ぼす効果を検証するために、RCTを実施した。

方法:医学生は、週2回、1時間のwellnessセッション((1)ヨガ、(2)マインドフルネス、(3)ウォーキング)を行う12週間のランダム化比較介入に参加した。学生は、ベースライン時と介入後に、標準化された心理評価を行った。

結果:wellness介入群にランダムに割り当てられた学生は、対照群にランダムに割り当てられた学生よりも、割り当てられた活動をより多くの時間行った。介入前と介入後の状態不安と知覚されたストレスの測定値の変化には有意な差があり、介入群の方が良い結果となった。

結論:週2回のwellness介入セッションの割り当ては、学業成績に悪影響を及ぼすことなく、医学生を状態不安と知覚されたストレスから保護するものであった。学生はセッションを遵守し、セッションを試してみると楽しかったと報告した。実際の関与は、wellness活動の種類よりも重要である。