Hanrahan B, Lee C, Jozefowicz R, Schloemer F, Helms A, Bradshaw D, Ojha A, Biswas S, Carlson C. You Never Forget Your First? Impact of Interview Timing on Institutional Rank Order. Med Educ. 2021 Apr 1. Epub ahead of print.
背景：米国の神経内科レジデンシーの志願者ランクに面接日が与える影響を分析すること。
方法：神経内科の5つのプログラムを対象に、面接日と全米レジデント・マッチング・プログラム (NRMP)の志願者順位表のデータを多施設レトロスペクティブ・レビューしたところ、合計31回の面接年で1932人の志願者が面接を受けていた。各志願者の面接日と志願者順位は、そのシーズンの面接総数とともに抽出された。面接日と志願者ランクの関係を評価するために、各教育機関のデータセットと同様に累積教育機関のデータセットで統計分析を行った。
結果：累積機関の分析では、平均志願者順位は、面接シーズンが進むにつれて減少した。面接シーズンの初日に面接を受けた志願者は、最終面接日に面接を受けた志願者よりも11.4%高い順位となった。さらに、最初の面接日に面接を受けた応募者は、他のすべての面接日と比較して、より高い順位になる傾向があった。各プログラムのデータをそれぞれ分析した結果、5つの教育機関のうち3つの教育機関において、平均志願者順位と面接位置に同等の、統計的に有意な差があることが確認された。
結論：本研究では、神経内科レジデンシープログラムにおける面接の順番が応募者の順位に与える影響を評価し、応募者の順位と面接日に時間的な関係があることを指摘した。今回のデータで評価されたプライマシーバイアスは、他の医療専門分野でも評価されるべきである。このバイアスの影響を最小限にするための戦略は、医療マッチングサービスを利用する研修プログラムで採用されるべきである。
