医学教育研究者・総合診療医のブログ

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Current Parental Leave Policies for Medical Students at U.S. Medical Schools: A Comparative Study (Acad Med 2021)

Kraus MB, Talbott JMV, Melikian R, Merrill SA, Stonnington CM, Hayes SN, Files JA, Kouloumberis PE. Current Parental Leave Policies for Medical Students at U.S. Medical Schools: A Comparative Study. Acad Med. 2021 Mar 23. Epub ahead of print.

背景:出産や新生児の世話に伴う身体的・心理的な変化に適応するためには、新しい親に対する育児休暇 (parental leave)が不可欠である。本研究では、米国のメディカルスクールにおける医学生の育児休暇制度の現状を明らかにすることを目的とした。

方法:2019年11月から12月にかけて、2人の研究者が、米国のMD付与およびDO付与のメディカルスクール199校 (米国の準州を含む)のウェブサイトを、独立してレビューした。オンラインの学生ハンドブックと大学のウェブページを、以下のキーワードで検索した。すなわち、"pregnant" OR "pregnancy" OR "maternity" OR "parent" OR "family" OR "child" OR "birth"である。データの分析には記述統計学を用いた。フィッシャーの正確検定により、グループごとの割合の違いを評価した。

結果:199校のうち、65校 (32.66%)は、育児休暇に関する方針をオンラインまたはハンドブックで公開していた (MD付与155校中39校 (25.16%)、DO付与44校中26校 (59.09%))。これらのポリシーのうち、59校 (90.77%) が学生ハンドブックに記載されていた。ほとんどのポリシー(28校、43.08%)は、学校の一般的な休学ポリシーのなかのオプションとして含まれていた。38校 (58.46%)のポリシーには両親が含まれており、23校 (35.38%)のポリシーには母親のみが含まれており、4校 (6.15%)は不明であった。21校 (32.1%)のポリシーでは、元の卒業日を維持するという選択肢がありました。3 (4.62%)では、育児休暇の対象に養子縁組が含まれていた。MDプログラムとDOプログラムを比較すると、DOプログラムの方が統計的に育児休暇規定を設けている傾向があった (39 (25.16%) vs. 26 (59.09%); P < 0.001)。

結論:メディカルスクール入学と妊娠・出産を両立させるには、固有のスケジュール上の問題に対処するための管理面でのサポートが必要である。現在、多くの大学では、簡単にアクセスでき、正式な休暇とは別に少なくとも12週間の休暇が認められており、医学教育を期限内に修了できるよう学生の学年に合わせた内容となっているような、医学生を対象とした育児休暇規定が設けられていない。