van Dam M, Ramani S, Ten Cate O. An EPA for better Bedside Teaching. Clin Teach. 2021 Mar 24. Epub ahead of print.
背景:ベッドサイドティーチング (bedside teaching; BST)は、理論的知識と臨床的実践を統合した臨床教育の伝統であるが、過去10年間で急激に減少している。さらに、今日の多くの臨床医は、効果的なBSTを行うための特別な訓練を受けておらず、またそれに慣れてもいない。この貴重な教育形式を復活させるには、教師を準備し、効果的なBSTのためのステージを用意するための新しいアプローチが必要かもしれない。BSTをentrustable professional activity (EPA)として位置づけることは、BSTの適用と質を高めるための一つの戦略であると考えられる。
方法:本研究では、質の高いBSTを再定義し、その本質的な特徴と効果的な実践方法を記述することを目的とし、フォーカスグループディスカッションと電子メールによる自由形式のアンケートを用いて、臨床教師の参加者の視点に基づき、文献からの洞察を補足した。
結果:収集したデータに基づいて、BSTの定義を作成し、BSTを最適化するために提案される戦略のリストを作成した。例えば、準備、安全な学習環境、柔軟な指導、患者の利益などである。また、この定義に基づいて、構造化されたEPA記述を作成した。
結論:効果的なBSTには、この教授法に慣れていて自信を持っている熟練した臨床医が必要である。BSTをteaching EPAとしてフレーム化することで、faculty developmentや臨床医の認定の指針となりうる。