医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Using crowdsourced analog patients to provide feedback on physician communication skills (Patient Educ Couns 2021)

Mazor KM, King AM, Hoppe RB, D'Addario A, Musselman TG, Tallia AF, Gallagher TH. Using crowdsourced analog patients to provide feedback on physician communication skills. Patient Educ Couns. 2021 Mar 1:S0738-3991(21)00169-5.

背景:医師と患者の効果的なコミュニケーションは重要であるが、改善しようとする医師には、練習の機会や実用的なフィードバックを受ける機会が少ない。Video-based Communication Assessment (VCA)はその両方を提供する。VCAを用いて、医師は短いビデオヴィネットに描かれたコミュニケーション上のジレンマに対応し、クラウドソースであるアナログ患者が対応を評価し、コメントを提供する。我々は、アナログ患者のコメントを特徴づけ、コミュニケーションを改善するための実用的な提案を行った。

方法:医師と研修医がVCAを行い、アナログ患者が回答を評価し、「この状況で提供者に何を言ってほしいか」を答えた。テーマを特定するために質的分析を行った。

結果:43名の参加者がVCAを終え、556名のアナログ患者が1035件のコメントを寄せた。我々は、包括的なテーマ (思いやり、共感、尊敬など)を特定し、アナログ患者の意見を取り入れながら、実行可能な提言を作成した。

結論:アナログ患者のコメントは、直接ユーザーに提供することもできるが、テーマ分析を行い、医師と患者のコミュニケーションに関する提言を作成することで、ユーザーの負担を軽減し、集中的なフィードバックを得ることができた。提言に対する医師の反応や、コミュニケーションへの影響についての研究が必要である。