医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

A Prospective Observational Study Comparing Effects of Call Schedules on Surgical Resident Sleep and Physical Activity Using the Fitbit (J Grad Med Educ 2021)

Kelly-Schuette K, Shaker T, Carroll J, Davis AT, Wright GP, Chung M. A Prospective Observational Study Comparing Effects of Call Schedules on Surgical Resident Sleep and Physical Activity Using the Fitbit. J Grad Med Educ. 2021;13:113-118.

背景:外科レジデンシー研修には、長時間労働の長い伝統がある。レジデンシープログラムには、労働時間規制を遵守しつつ、residentの疲労や睡眠不足に対抗するために、様々なコールスケジュールを使用している。それにもかかわらず、一般外科研修に含まれる様々なコールスケジュール中の睡眠についての客観的な測定に関するデータは少ない。本研究の第一の目的は、当院の一般外科residentが勤務するすべてのシフトの24時間の睡眠量を比較することである。第二の目的は、様々な時間帯における総歩数の活動レベルを測定することである。

方法:この前向き観察研究は、2018年4月4日から8月26日までの間に、一般外科residentを対象に実施した。各residentにFitbit Charge 2を割り当て、一般外科とサブスペシャリティを含むすべてのローテーション中に装着してもらった。

結果:resident31人中26人が自発的に参加した (84%)。院内コール (In-house call; IHC)は、在宅コールとナイトフロートに比べて24時間の睡眠時間が有意に少なかった (144分対283分対246分, P < 0.001, P < 0.028)。IHCは在宅コールよりも有意に多い歩数を有していた (11245 vs 8756歩, P = 0.039)。最も少ない歩数は、residentが働いていないときに得られた (7904歩)。

結論:我々のデータは、IHCに勤務する外科研修医は、他のすべてのタイプのオンコール時間フレームと比較して有意に睡眠時間が少ないことを示している。IHCの研修医は、すべての時間枠において最も多くの歩数を有していた。