Buesing J, Weng Y, Kugler J, Wang L, Blaha O, Hom J, Ahuja N, Kumar A. Handheld Ultrasound Device Usage and Image Acquisition Ability Among Internal Medicine Trainees: A Randomized Trial. J Grad Med Educ. 2021;13:76-82.
背景:handheld ultrasound devices (HUD)への個人的なアクセスが、point-of-care ultrasound (POCUS)についての研修生の学習をどのように改善させるかについては、十分な知見がない。本研究の目的は、1年間の講義シリーズと並行してHUDを使用することで、訓練生のPOCUSの使用と画像取得能力が改善されたかどうかを評価することである。
方法:2017年から2018年にかけて、1つの施設の内科intern (n = 47)を対象に、患者ケア/自己主導型学習のための個人用HUD (n = 24)とHUDなし (n = 23)を1:1でランダムに割りつけた。すべてのinternは、心臓、胸部、腹部POCUSに関する反復講義シリーズを受けた。主なアウトカム指標は、自己申告によるHUDの使用率と、HUD群と無HUD群の間のRACE (Rapid Assessment of Competency in Echocardiography)スケールを用いた介入後の評価スコアであった。
結果:HUD internは週平均6.8回 (SD 2.2)のPOCUS評価を患者に行っていたのに対し、非HUD群では週平均6.4回 (SD 2.9)であった (P = 0.66)。週あたりの自己申告による検査回数と研修生の介入後のRACEスコアとの間には関係はなかった(rho = 0.022, P = 0.95)。HUD internは介入後のRACEスコアが有意に高いわけではなかった (中央値HUDスコア 17.0 vs 無HUDスコア 17.8; P = 0.72)。心臓POCUSに対する研修医の自信度はRACEスコアと相関しなかった。
結論:直接監督のない個人的なHUDは、POCUSの使用量を増加させたり、internの習得能力を改善させたりすることはなかった。週に多くの検査を実施したと報告したinternでは、RACEのスコアは高くなかった。追加のフィードバックなしにHUDへのアクセスや講義を改善しても、POCUSの習得能力は向上しない可能性がある。