van Buuren A, Yaseen W, Veinot P, Mylopoulos M, Law M. Later is too late: Exploring student experiences of diversity and inclusion in medical school orientation. Med Teach. 2021 Feb 2:1-15. Epub ahead of print.
背景:メディカルスクールでは多様な学生をリクルートするための努力が増えているが、一方、医学への移行期における学生のユニークな経験についての研究は少ない。本研究では、メディカルスクールのオリエンテーションでの経験が、学生の医療専門職への移行にどのような影響を与えるかを調査した。
方法:カナダの医学生1年生16名を対象に、半構造化インタビューを実施した (2019年4月〜8月). constant comparative approachを用いて、記述的テーマ分析を適用した。テーマを解明するため、逐語録をコード化し、分析した。
結果:参加者は、メディカルスクールへの移行期における社会的志向の重要性を強調し、この時期に複雑な社会的プレッシャを経験していることを指摘した。参加者は、オリエンテーションの間に、dominantな医療専門職アイデンティティをどのように導入されたのかについて共有した。参加者はこの時期の緊張感について指摘し、その多くはdominantなアイデンティティと、過去・現在・未来の自分を中心としたものであった。
結論:医学における多様性と包摂性の長年の問題は、メディカルスクール初日から顕在化している。オリエンテーションは学生を専門職に迎えるための移行期間として意図されているかもしれないが、メディカルスクールが、inclusiveな文化へのコミットメントを意図的に確立するための重要な期間である。アイデンティティ形成がすでに始まっているのにそれを待っているのは、機会を逸している。