Guillou P, Pelaccia T, Bacqué MF, Lorenzo M. Does burnout affect clinical reasoning? An observational study among residents in general practice. BMC Med Educ. 2021;21:35.
背景:2017年と2019年に、general practicenresidentに対して、横断的観察研究を行った。臨床推論のパフォーマンスは、script concordance test (SCT)を用いて評価した。Maslach Burnout Inventory for Human Services Survey (MBI-HSS)は、Maslachのバーンアウト・インベントリー・マニュアルの独自基準 (従来のアプローチ)と、個人がnorm groupと比較して、高い脱人格化または低い個人的達成感との組み合わせで、高い感情的疲弊を報告した場合 (「感情的疲労+1」アプローチ)の両方で、バーンアウトの状態を決定するために、使用された。
方法:199人のresidentが研究に参加した。参加者の平均SCTスコアは76.44% (75.77-77.10)だった。従来のアプローチ群では、126人 (63.31%)がバーンアウトなし、37人 (18.59%)がmildなバーンアウト、23人 (11.56%)がmoderateなバーンアウト、13人 (6.53%)がsevereなバーンアウトであった。「感情的疲労+1」アプローチ群では、38人 (19.10%)がバーンアウトであった。両アプローチとも、バーンアウトステータスとSCTスコアの間に、有意な相関は見られなかった。
結果:199人のresidentが研究に参加した。参加者の平均SCTスコアは76.44% (75.77-77.10)だった。従来のアプローチ群では、126人 (63.31%)がバーンアウトなし、37人 (18.59%)がmildなバーンアウト、23人 (11.56%)がmoderateなバーンアウト、13人 (6.53%)がsevereなバーンアウトであった。「感情的疲労+1」アプローチ群では、38人 (19.10%)がバーンアウトであった。両アプローチとも、バーンアウトステータスとSCTスコアの間に、有意な相関は見られなかった。
結論:本研究の結果は、バーンアウトステータスは臨床推論に有意な影響を及ぼさないことを示唆しているように見える。しかしながら、SCTでは臨床推論プロセスの分析的側面を主に検討しているのに対して、感情は従来から直感的側面に関連している…という推測もある。今後の研究では、バーンアウトが、直感的な臨床推論プロセスに与える影響を探るべきでは、と考えられる。