医学教育研究者・総合診療医のブログ

医学教育、総合診療について気ままに綴ります。

Development of a coronavirus social distance attitudes scale (Patient Educ Couns 2020)

An L, Hawley S, Van Horn ML, Bacon E, Yang P, Resnicow K. Development of a coronavirus social distance attitudes scale. Patient Educ Couns. 2020 Nov 24. Epub ahead of print.

背景:本研究の目的は、COVID-19に関連したソーシャルディスタンスの態度を評価する尺度を開発することである。

方法:ソーシャルディスタンスの態度、COVID-19に関連した信念・行動、人口統計を評価するために、米国の成人1074人を対象に、オンラインで国家的調査を行った。確証的因子分析を行って尺度構造を評価し、内的一貫性と妥当性の評価をした。回答者の特徴と尺度の因子との関連を評価した。

結果:確証的因子分析により、2つの仮定していた因子が見つかった。positive (Alpha = 0.92), negative (Alpha = 0.91)な態度因子とも内的一貫性は高かった。解析では、尺度要因と知覚された規範や行動(例:外出)との間に期待された関連性を持つ、構成概念妥当性と予測的妥当性が支持された。否定的な態度を強く持つことは、肯定的な信念を持つことの効果を減少させることを示唆する交互作用が見いだされた。どちらの態度因子も、年齢、性別、人種/民族、政治的所属と関連していた。知覚されたCOVID-19リスク(他者に対するものであり自己に対するものではない)と知覚された重症度は、一貫して、肯定的態度の高さと、否定的態度の低さと関連していた。

結論:このCOVID-19 Social Distance Attitude Scaleは、positiveな因子とnegativeな因子を含んでおり、高い内的一貫性・構成概念妥当性・予測的妥当性が示された。